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暴力団員から牧師に

韓国人妻の検診で転生
「親分はイエス様」9/1全国封切り



「親分はイエス様」のシーンから

 元暴力団員がキリスト教信仰に目覚めて更生し、牧師として生きる実話をもとにした韓日合作映画「親分はイエス様」(斎藤耕一監督)が9月1日から全国で公開される。

 韓国文化府映画進行委員会から韓日合作映画第1号に認定され、「どんな人間でも必ず、人生をやり直せる」をテーマに、その背景にある「信仰」と「夫婦愛」のあり方を、強烈に示している作品でもある。

 元暴力団員の8人で構成される伝道グループ「ミッション・バラバ」が書いた『刺青クリスチャン』(早稲田出版)を原作に制作された。メンバー8人のうち3人が韓国人女性と結婚している。

 前半は、ヤクザの世界がリアルに描写される。凄まじい暴力シーンと悪の限りを尽くす男たちの迫力に圧倒され、息つくひまがないほどだ。しかし、そんな生活に疲れ果て、行き場のなくなった男たちが韓国人妻の献身的な祈りとキリスト教との出会いによって、自らの生きる進路を見いだしていく。

 人間の愚かさや醜さを前面に出しながらも、決して見捨てることのない「信仰」と、国境を越えた「夫婦の真実の愛」によって、新たに生まれ変わった元暴力団員の姿に驚きを隠せない。

 昨年12月、韓国KBSの人気番組「人間劇場」で、5日間にわたり同映画の特集番組が組まれ、「ミッション・バラバ」のメンバーと、韓国人妻らが紹介された。番組終了後、電話とインターネットをあわせ100万件もの感想が寄せられたという。

 出演は、渡瀬恒彦、奥田瑛二、中村嘉葎雄、ガッツ石松をはじめ、韓国を代表する演技派女優のナ・ヨンヒ、ユン・ユソンなどのそうそうたるメンバーが顔を揃える。

 グループキネマ東京の制作プロデューサー・野辺忠彦さんは、映画のポイントを「やり直し」と答えた後、「韓日関係や夫婦の愛、そして愚かさなどを通して、お互いが許しあい、理解しあえるということを伝えたい」と話す。

 なお、9月からの全国公開に先駆け、先行プレミアナイト上映が実施される。日程は次の通り。


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【東京】新宿東映=7月14日〜8月3日午後7時。浅草東映=同日午後6時40分。

【神奈川】横浜・伊勢佐木町東映=21日〜8月3日午後7時。

【埼玉】大宮東映オスカー=同日午後7時。

【北海道】札幌ディノス=7月14日〜27日午後7時。

【宮城】仙台東映=7月21日〜8月3日午後6時半。

【名古屋】名古屋東映=7月14日〜8月3日午後6時45分。

【大阪】道頓堀東映パラス=同日午後7時。

【京都】京極弥生座=7月14日から27日午後7時。

【兵庫】神戸・三宮東映=7月21日〜8月3日午後6時50分。

【岡山】メルパ=7月14日〜27日午後2時20分、4時45分、7時10分(20日以降上映時間変更)。

【福岡】福岡中州大洋=7月28日〜8月10日午後6時半。

【沖縄】那覇・桜坂シネコン琉映スカラ座=7月14日〜27日(土曜)午後7時20分、9時35分、11時50分、(日・平日)午後6時15分、8時半。

 問い合わせは、各劇場まで。

 全国公開は、9月1日から新宿東映パラス2、銀座シネパトスほかで上映される。

(2001.07.11 民団新聞)



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