京都市をはじめ各地で「新しい歴史教科書をつくる会」の主導で編集された中学歴史教科書(扶桑社発行)を不採用とする動きが広がっている。
京都市教育委員会は19日の定例教育委員会席上6人の委員全員一致で扶桑社以外の教科書を選んだ。府内で来春から使われる教科書を決めたのは京都市が初めて。
京都市には3つの採択地区がある。「つくる会」の歴史教科書は3つの採択地区とも第1順位からもれていたという。
一方、「つくる会」歴史教科書の採択をめぐって揺れている栃木県下都賀地区(栃木市、小山市など2市8町)では新たに国分寺町、都賀町で不採択を決めた。これで不採択は小山市など1市4町に広がった。
このほかの栃木市を除く4町は継続審議や再度開かれる協議会に判断をゆだねるとしている。
また、和歌山県西牟婁地区採択協議会(田辺市など8市町村)でも19日「つくる会」の歴史教科書の不採用を決めた。
(2001.07.25 民団新聞)
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