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理性的に決然と対応し解決を

金大統領が再強調



 【ソウル】金大中大統領は、12日に青瓦台で開かれた与党・民主党幹部との会議で日本の歴史教科書問題について「われわれは(解決のために)感情に流されず、理性的で決然とし、粘り強い態度で臨まなければならない」と強調した。

 金大統領は、翌13日に韓国貿易協会を訪問した席でも「日本が教科書歪曲を是正しなければ隣国が心の扉を開くことができず、(日本は)国際的に孤立する」と述べ、問題の歴史教科書の修正を重ねて促した。

 その一方で「(韓日共催)ワールドカップ(W杯)サッカー大会もあり交流もしなければならず、対北韓問題と関連して韓・米・日が三角協力をしなければならないので、両国の関係が破綻してはならない」と指摘。「誤った歴史は改めなければならないが、両国関係が根本的に破綻しないように、国民的知恵が必要である」と述べ、理性的に対処することを改めて明らかにした。

 なお、金大統領は10日の国務会議で、日本の中学歴史教科書に対する韓国の35項目の再修正要求に日本政府が2項目だけ修正すると回答したことについて、「その間の韓日友好協力に向けた努力が報われず、まかり間違えば振り出しに戻りかねない状況にまで至ったことに対し、衝撃を禁じ得ない。絶対に受け入れられないことだ」表明し、「関係当局は毅然として、かつ落ち着いた姿勢で、歪曲歴史教科書の記述修正に向けて努力してほしい」と指示した。

(2001.07.18 民団新聞)



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