民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
世界の韓人会でも是正呼びかけ



歴史教科書の是正を訴える決議文を採択した
世界韓人会・会長会議(ソウルで)

【ソウル】世界韓人会長大会が9日から12日までソウル市内のホテルで開かれた(=写真=)。在外同胞財団(権丙鉉理事長)が昨年に続き主催したもので、世界50カ国の韓人会会長等200余人が参加した。

 大会は政府要路各部の特別講義の後、(1)韓民族文化・経済共同体構想(2)統一問題と在外同胞社会の役割(3)在外同胞センター設立方案(4)韓民族ネットワーク拡大構築と活性化について議論した。

 全体会議の冒頭で民団中央本部の黄迎満事務総長が、日本の歪曲歴史教科書問題について経過報告を行った。4分野別討議では熱のこもった論議が続き、最終日に、日本の歪曲歴史教科書の是正等を求める5項目の決議文採択をもって全体会議が締めくくられた(決議文別掲)。11日には金宰淑・民団中央本部団長主催による午餐会がもたれた。


■□
決議文を採択
歪曲した認識是正へ最大の努力と結束

【決議文】

21世紀を迎えソウルで開かれた「2001世界韓人会長大会」に参加したわれわれ韓人会長一同は、新たな世紀をわが民族雄飛の時代とするために600万在外同胞の念願を結集し次のように決議する。

 <1> われわれは、昨年わが民族に大きな希望と感激を抱かせた「6・15南北共同宣言」が結実し早期に祖国が統一されるよう、600万在外同胞の力量を総動員するために努力する。

 <2>われわれは、日本政府に歴史教科書歪曲問題について歴史的事実に基づく是正を促すと同時に、居住国における誤った対韓国認識を是正するのに最大の努力を傾け、そのために結束する。

 <3> われわれは、同胞社会の発展と同胞個人の生活の質を向上させるために、在外同胞財団が推進している文化、経済など分野別同胞ネットワークの構築に積極敵に参加、協力する。

 <4> われわれは、在外同胞社会の宿願である「在外同胞センター」建立のために、政府が最大限の関心と誠意を示すよう促し、在外同胞もこれに相応する支援と協力を果たすことを誓う。

 <5> われわれは、600万在外同胞支援総括機構としての在外同胞財団の機能と位相を強化し、「在外同胞の出入国と法的地位に関する法律」の適用範囲の拡大を政府に建議し、在外同胞関連業務の効率性と一貫性を図るために、同胞関係諸般業務が在外同胞財団に早期に一元化されることを強く希望する。

(2001.07.18 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ