民団新聞 MINDAN
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オリニたちに21世紀の夢を



 「海の日」を前後し、日本全国の小学校で21世紀最初の夏休みがスタートしました。

 この夏休みに民団では「2001オリニ(子ども)ソウルジャンボリー」(8月23〜27日)を開催します。


■全国の仲間が母国に集う

 今日、私たち在日同胞社会では日本の学校に通う子どもたちが大半で、民族や同胞とのふれあいが極めて少ないのが実状です。ジャンボリーは21世紀の主人公であるオリニたちが母国に一堂に会し、民族とふれあい、そして全国の仲間との友情を深め、在日としての絆を深めていく、夏休みのビッグイベントなのです。

 民団では夏休みを利用した「民族教育」の場として、全国で同胞児童を対象にした「林間・臨海学校」を古くから実施してきました。それぞれの地方が趣向を凝らしながら民族と、そして同胞とのふれあいの場を提供してきたのです。

 このように各地域における「仲間」が集う場は数多くありましたが、全国の同胞児童が一堂に会したことは、一度もありませんでした。オリニジャンボリーは全国津々浦々に住む「仲間」と知り合い、友情を深め、在日同胞として生きていく上での「心強さ」を与える場でもあります。

 ジャンボリーでは素直で感受性豊かな子どもたちが、いかに楽しみながら母国や民族とふれあい、仲間と出会い、友情を深めるかが大きなポイントです。


■生涯忘れ得ぬ思い出に

 まず、ソウル市内オリエンテーリングです。これは「素顔の韓国にふれあおう」を合言葉に、班別に指定されたチェックポイントを訪れ、ソウル市内を探訪するスタンプラリーです。

 行き先までの交通手段もバス、地下鉄、徒歩など各班ごとに決断させゴールをめざすのです。まさにオリニたちによる「ソウル探検隊」です。ラリー中は実際に韓国語を使ってショッピングや食事などにもチャレンジし、母国と肌で触れ合います。

 また、韓国の小学校に一日体験入学します。シルム、ユンノリ、チェギチャギなどの伝統民俗遊戯や民族楽器を体験するほか、現地の児童と給食をともにし、生きた同胞交流を味わうのです。

 ジャンボリーにはオリニたちだけでなく保護者も参加します。オリニたちのネットワークとともに2世保護者たちのネットワークも図る企画を準備しています。在日韓国人としての子育てや民族教育など、それぞれが抱える悩み、実例、成功例などの意見を出し合い、共に考えていく場となることでしょう。

 21世紀最初の夏休み。私たち在日同胞のオリニたちの歓声が母国の地で響き、生涯忘れ得ぬ思い出になることを願いたい。

(2001.07.25 民団新聞)



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