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「東大門市場」関西でもオープン

低価格、新製品に人気殺到



店員との駆け引きもショッピングの楽しみ
(大阪の「ソウル市場」で)

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さすが関西!本場顔負けの値切り交渉も

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 間口1間ほどの小さな店が何万店と集まった韓国の東大門市場。特にアパレル関係の店が多く、近年は観光ショッピングスポットとして人気が高い。今年、渋谷に東大門市場を模した「東大門市場」オープン以来、関東でも出展が相次いだが、大阪、神戸でも人気が集まっている。

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 人気の秘密は、まず第一に価格。日本製品より確実に安い。特にティーンエイジを対象とした衣料が多く、小遣い程度で手軽に最新ファッションを楽しめるのが受けているようだ。

 また、手軽に値切れ、買い物の楽しさを増やしている。つい「もう1枚」と買う層も多いという。小さな店が集まっており、その店ごとに販売商品の個性が違うため、見て回るだけでも楽しい。また買い手と売り手の間に壁がなく、ダイレクトにやりとりできるのも魅力だという。

 東京錦糸町にオープンした「ソウル市場」に続き、このほど大阪ミナミの商業ビル・エスカールなんば(旧プランタンなんば)にも本場韓国からファッション市場「東大門ミレニアム市場」が上陸。週末ともなると若者たちが押し寄せるなど市民の人気を呼んでいる。

 東大門市場を再現した店舗として関西では初めての出店。同ビルの8階(1155平方メートル)に、ヤングカジュアルやレディスファッション、アクセサリーなどメイド・イン・コリアの最新ファッションアイテムを豊富にとりそろえた75の店舗が営業中だ。

 値切り交渉を楽しんでもらおうと、簡単な韓国語会話パンフレットも用意する念の入れようだ。

 また、同市場で販売されている商品を使って、自分のオリジナル感性を競い合うファッションコンテストを毎月最終日曜日に開催。優勝商品は3泊4日韓国旅行。

 一方、先月23日には鶴橋駅南のディスカウント店跡にソウル・アパレルメーカー直営店「東大門OSAKA」がオープン。レディス・メンズファッションやカジュアル服、キッズ服、アクセサリー、革製品に至るまで韓国新進気鋭のデザイナーズブランド店が6階建てビル内にオープンし、現地卸価格の提供とあって早速品定めする買物客で賑わっている。

 店内は107のテナントが入居。バリエーション豊かな商品が1週間サイクルで並ぶ。店員は全て韓国人。片言の日本語のやりとりに大阪市城東区の主婦(53)は「韓国で買い物をしてるみたい」と雰囲気を味わっていた。

 また先月末には、JR神戸駅近くのハーバーサーカスに、今年4月に神奈川県相模原にオープンさせた「韓国市場」が進出した。150店舗以上のアパレル関係店舗が集まる日本最大規模の市場だ。特にレディース衣料の品揃えが豊富で、ファッション感覚豊かな神戸っ子の人気を呼んでいる。片言の日本語で「安いですよ」と呼びかける韓国からの売り子さんの姿も「韓国情緒満点」と好評だ。

 オープンから3週間、買い物客の反響が大きく、急きょ売り場拡大を決めるなど対策に追われている。同市場では現在、テナントを募集中だ。

(2001.07.25 民団新聞)



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