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オリニの臨海・林間学校スタート



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「交流の輪」拡大を期待 自然の中で親睦深める

 日本の学校に通うオリニらを対象にした臨海・林間学校が、夏休み入りした21日から各地でスタートした。同学校は、日頃日本の学校に通い、同世代の同胞の交流が難しいオリニが一堂に集うことによって、交流と親睦を深めながら、民族的素養も学ぼうという企画。すでに30年以上の歴史を持つ地方もある。今年も23日までに5地方で開催され、残る19地区も順次開催される。


◆ウリマルを学ぶ

 【神奈川】全国のトップを切って民団神奈川(黄昌柱団長)の林間学校が21日から23日まで、足柄ふれあいの村でオリニ52人が参加して開かれた。

 特に、運営の青年たちを「ソンセンニム(先生)」と呼ばせたり、前面に何も書いていない帽子の前面部分にウリマルで名前を書いたり、ウリノレを4曲も練習するなど、ウリマルを覚えることを意図的に組み入れた。自然な形でウリマルを使い、ウリノレを覚えた。

 また、キャンプファイヤーでは、青年会メンバーによるサムルノリが披露されるなど文化的な要素も組み入れ、楽しい期間を過ごした。


◆チャンゴ叩けた

 【宮城】民団宮城県本部(朴鍾煥団長)の林間学校も21日から2泊3日、仙台市から車で1時間ほどのグリーンピア岩沼で小学校から中学校までのオリニ32人が参加して行われた。

 プールや花火、スイカ割りなどを楽しんだ。最終日には6班に分かれて、期間中に学んだウリノレやウリマルの演劇を発表した。6時間にわたってチャンゴの練習を続けてきたチームも見事に成果を披露し、大きな拍手を受けた。


◆200人で賑わう

 【三重】民団三重・上野支部(申載永支団長)と津支部(金秀雄支団長)合同の臨海学校は22日、津市の御殿場海岸でオリニ60余人と父母らあわせて200余人の大所帯で開かれた。

 昨年から両支部合同で開催したが、今年は他の支部からも参加者が相次ぎ、昨年の120人を大幅に上回るにぎわいとなった。

 オリニらは砂浜に埋めた宝探しや同海岸名物の魚のつかみ取り「盾干し」でタイやハマチを捕まえて大喜び。父母は焼きハマグリとビールで交歓した。


◆太極旗の塗り絵

 【大分】民団大分県本部(張永寿団長)は、今年は例年の臨海から林間に切り替えての開催。22日にオリニ20余人はじめ父母らあわせて80余人が参加して別府の城島後楽園ホテルを中心に開かれた。

 オリニらは太極旗の塗り絵を楽しんだ後、遊園地で思う存分に遊んだ。駆けつけた張永輝教育委員長や銭宗圭議長も「楽しい夏休み。思い切り遊んで」と目を細めながらオリニがはしゃぐ姿に見入っていた。


◆カレー作りも

 【佐賀】民団佐賀県本部(崔吉男団長)の林間学校は22日、北山少年自然の家キャンプ場でオリニ13人と父母16人が参加して行われた。

 崔団長も「いっぱい遊んで仲間を作ろう」とオリニを激励した。

 アスレチックで汗を流した後、オリニらは自分たちで切ったジャガイモ入りの手作りのカレーをほおばり、「おいしい」とにんまりしていた。

(2001.07.25 民団新聞)



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