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米・北韓の協議再開は条件なしで

韓米が認識一致



 【ソウル】韓国と米国は7月27日、「前提条件なしの米・北韓協議の再開」を一日も早く実現することが、南北および米・北韓関係、韓半島の平和と安定のために望ましいとの認識で一致した。

 金大中大統領は、この日青瓦台を表敬訪問したパウエル米国務長官に「米国が北韓との協議に、より積極的な姿勢で臨んでほしい」と述べた。金大統領は「米国が積極的に北韓を支援し、国際社会からも北韓に手を差し伸べることが必要だ。南北関係と米・北韓関係の同時進行は、韓半島の平和はもとより、米国の利益にも合致する」と強調した。

 これに対しパウエル長官は「米国は北韓政策の見直し作業を終え、これまで3回に渡って北韓と非公式の接触を行っており、対話の用意があることを伝えている」と説明。「米国は敵を求めたり、必要とはしておらず、まして探したりはしないことを北韓に伝え、南北首脳会談再開への期待の意も伝達済みである」と明らかにした。

 これに先立ち、韓昇洙外交通商部長官は、政府中央庁舎でパウエル長官と会談し、「韓日米3カ国間の緊密な対北韓協調体制を保つことが重要だ」とし、「米国が北韓との対話に積極的に出てほしい」と表明、米・北韓協議の早期再開に向けた米国の努力を促した。しかしパウエル長官は「米国は北韓政策の見直し作業を終え、北韓との協議再開の用意ができており、(北韓が応じさえすれば)いかなる前提条件もなく協議を開始する。北韓側が早期に応じることを期待している」と述べ、米・北韓協議早期再開のカギはあくまでも北韓側が握っているとの認識を示した。

(2001.08.01 民団新聞)



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