民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー

アジアの国でどこが一番?



 韓国プロ野球の外国人枠が改定され、今年から1試合に2人の外国人選手が出場可能となった。
 これに伴い、韓国では日本のプロ野球を解雇された外国人選手の獲得が盛んとなり、今年に入って投手ではリベラ(元阪神)やウォーレン(元ロッテ)、打者ではニール(元オリックス)など多くの選手が韓国へと渡った。中でも注目を集めているのが、シーズン途中に三星ライオンズに電撃入団した元巨人のガルベス投手(37)。
 ガルベスと言えば、その実力よりも審判にボールを投げつけた不祥事で有名。当初、韓国でもガルベスの「イライラ」を警戒する論調が目立ったが、最近では喜怒哀楽の激しいピッチングが「勝負根性の表れ」との賞賛に変わってきた。
 気性の激しい韓国ファンの心を掴んだガルベスは、前半戦だけで9勝2敗、防御率でトップに立つと、オールスターにも選ばれた。
 実はこのガルベス、ドミニカ出身ながら台湾・日本・韓国とアジア3カ国のプロ野球を渡り歩いた苦労人。先日、韓国のスポーツ紙から「アジアの国で何処が一番いい」と問われると「そりゃ環境のいい日本だよ」と答えながらも「しかし」と付け加えた。「日本は野球が汚い。スコアラーがネット裏からサインを盗むなどベンチが野球をやっている。その点韓国はクリーンだ。選手が真正面から挑んでくる。だから僕も野球本来の力と力の勝負が出来るんだ」。(B)

(2001.08.29 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ