| 本国の児童たちと仲良く手をつなぎ 交流会に臨むオリニたち |
4泊5日のジャンボリーは、参加したオリニ達に大きな感動をもたらした。
ジャンボリーを通じて最も多く聞かれた感想は「友達ができた」だった。主催側の意図に合致したようだ。
「いろいろな所に行ったけど、みんなと出会えたことが一番いい思い出だと思う」(奈良、金龍秀)、「友達がたくさんできました。だから、来年もやって欲しいです」(和歌山、金優香)の声に代表されるように、各地域に散在し、ほとんどが日本の学校に通う中で、数少ない同胞の友達との交流が最も印象に残ったようだ。
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言葉通じなくても心は通じた
保護者も「来年も続けて」
また、学校訪問では言葉は通じないものの、身振り手振りで意思疎通を図る中で、同年代の親近感が湧いてきたようだ。「全然何をしゃべっているのか分かりませんでした。でもチングがいっぱいできてよかった」(ジ賀、薛亜季)、「パートナーと初めて会ったとき、めっちゃドキドキした。言葉は分からないけどパートナーが気を使ってくれたのでとても嬉しかった」(愛知、ハイ真希)などという声が相次いだ。
一方、保護者側からもオリニ達が初めて出会ったオリニとうち解け、仲良く遊ぶ姿に感動したようだ。「本名で呼び合っている姿がいい。これが契機になって在日韓国人であることを素直に受け入れて、伸び伸びと育って欲しい」という声や、最終日のキャンプファイヤーを終えてオリニ達が涙しながら別れを惜しむ姿を見て、「絶対にこれからも続けて欲しい企画」という意見も相次いだ。
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リーダーとオリニ、帰日では別れの涙、涙
帰日のために空港へ向かう早朝、オリニ達が書いた感想文を読みながら、ハンカチをぬらしていたオモニの姿もあった。
期間中、オリニと寝食を共にしたリーダー達も、オリニとの別れに目頭を赤くした。「オリニ達以上に、私自身がオリニ達から学びました」「韓国が好きだと言ってくれた時、本当に良かったと感じた」「将来はこの子達がリーダーになって欲しい」など、ジャンボリーの成果を語っていた。
(2001.08.29 民団新聞)
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