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◆IMF借款、繰上げ全額償還

 政府は23日、97年末の通貨危機の際にIMF(国際通貨基金)から融資を受けた195億ドルのうち残った1億4000万ドルを前倒しして返済した。全哲煥・韓国銀行総裁はこの日、韓国銀行で最終償還書に署名した。当初の約束では2004年5月まで償還することになっていた。救済を申請してから3年8カ月で全額返済を完了、これに伴い韓国は、今後の経済政策の樹立過程で、IMFの干渉を受けずにすみ、加盟国ならどの国でもIMFと毎年1回行う年次協議をするだけでよい。政府は緊急融資を受ける条件としてこれまで3カ月に一度、計11回の政策協議を行ってきた。


◆韓国製品、仏・加の教科書で紹介

 フランスとカナダの中高の教科書に、LG電子の英文広告と製品が相次いで収録され、関心を集めている。フランス最大の教科書編さん会社、エディション・ベリン社が製作した高校の英語教科書『Looking Forward』2001年版は、LG電子の英文広告「Fish」編を収録している。同広告は、ユートピアを夢みる女性を前面に押し出し、LG電子がデジタルワールドをつくるうえで、核心技術を提供するというメッセージを含んでいる。また、カナダの2002年版中等課程の電気教科書にLG電子のインターネット冷蔵庫とインターネット洗濯機が3ページにわたって紹介された。この教科書は、製品の写真と一緒に製品の長所・短所、動かし方、デザインなどについて詳しく扱っており、来年春学期から学生たちに配布される予定だ。

 今年上半期の現代の市場シェアは49.1%(34万6509台販売)、起亜は26.9%(18万9905台)を占め、両社のシェアは合わせて76%に。大宇は16.7%、ルノー三星自動車と双竜自動車の場合はそれぞれ4.1%と3.2%。


◆金健模がW杯成功祈願コンサート

 トップ歌手の金健模は9月22日から年末(12月15日)にかけて2002年ワールドカップサッカー(W杯)開催9都市を回るツアー・コンサートを行ない、収益金の一部、1億ウォンをW杯基金および青少年サッカーの育成基金に寄付する。韓国サッカー協会は全面的な支援を約束し、ヒディンク監督や高宗秀、黄善洪、薛ギヒョン、安貞桓などスター選手をコンサートにゲストとして出演させる。公演会場はソウルの上岩W杯スタジアムをはじめ釜山、大邸、水原、仁川、光州、全州、蔚山、大田のW杯競技場。


◆政府、「出産・保育手当て」検討

 女性部は出産率の低下を防ぐための方策として、出産および保育手当ての支給、ヨーロッパ式「保育バウチャー」(クーポンまたは領収証)制度の導入、精管手術に対する優遇措置の中断などを検討中である。短期的には出産率の追加低下を抑え、長期的には現在1・42人にすぎない出産率を1・60程度に引き上げなければならないとの主張も提起されている。これは数十年間、政府が固守してきた「出産抑制」中心の人口政策の大きな転換を意味し注目されている。99年現在の韓国の出産率は、世界の平均値(1・53人)を下回る1・42人で、90年に1.59人を記録して以来ずっと減少基調を示してきた。


◆私大教授3人に1人昇進審査脱落

 成均館大、梨花女子大など一部の私立大学教授の昇進審査の脱落率が、30%を超えていることが明らかになった。成均館大は23日、昇進対象者93人のうち31人が脱落し、例年の脱落率(20%)より高い33・3%の脱落率であったと明らかにした。梨花女子大の場合も、今年の昇進対象者94人中39・4%の37人が脱落し、とりわけ専任講師8人のうち87・5%の7人が審査から脱落し、1人だけが助教授に昇進した。昨年9月に、教授研究業績評価規定を大幅に強化した西江大でも、正教授への昇進対象である副教授9人中2人が、審査をパスできなかった。



(2001.08.29 民団新聞)




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