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民団群馬、韓国理解へひと役

地元小学校の「総合学習」で講師



児童たちに韓半島の生活と文化について、
生き生きと語る崔さん(左)

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6年生の児童に韓国の生活と文化を説明

 【群馬】民団群馬県本部(兪賛植団長)は県内の公立小学校が企画した国際理解授業に講師を派遣、6年生の児童が韓半島の生活と文化について基礎的な理解を得られるよう、2時間にわたって話をした。

 今回の国際理解授業は大間々町立大間々東小学校(岩間恒子校長、児童数459人)による高学年を対象とした「総合的な学習の時間」の一環。同校では特に「東風(はるかぜ)タイム」と名付けている。講師は学校側が外部から公募したところ、児童の一人が近隣の在日韓国人2世、崔錫根さん(64)=鄭民団群馬県本部副団長=を知っていたことから実現した。

 講師を務めた崔さんは6日、夫人の李道子さん(婦人会群馬県本部会長)とともに午前中の3時限と4時限、同校視聴覚室で2クラス67人を対象に韓半島の位置と地形を説明、さらに食文化や習慣の違いなどといった身近な話題をテーマに語った。授業には兪団長も同席、説明を補う場面もみられた。


■□ 「韓国と日本のキムチは違うの?」
児童ら、好奇心あふれる質問殺到

 これに対して児童からは、韓国と日本産キムチの違いや韓国人の性格など好奇心あふれる質問が矢継ぎ早に寄せられ、時間が足りないほど。後半は韓国の民謡を流しながら李夫人がチョゴリの着付けを指導、俄然盛り上がった。

 授業を見守っていた岩間校長も「子どもたちが生き生きしていた。中身の濃い2時間でした」と満足げだった。

 同本部が公立学校の国際理解授業を担うのは珍しくなく、2月には県立養護学校で民俗ノリを指導している。


(2001.09.12 民団新聞)



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