| 第13回世界文化賞・絵画部門を受賞した 在日同胞の李禹煥画伯
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| 李禹煥画伯の作品「線より1978」 |
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「余白」の発見が評価¥()
世界の芸術や文化の発展に寄与した芸術家を顕彰する財団法人日本美術協会の第13回高松宮殿下記念世界文化賞に、「点より」シリーズで知られる在日同胞画家・李禹煥画伯(65)ら5人が選定された。
受賞者は絵画部門が李画伯、彫刻部門がマルタ・パン氏(仏)、建築部門がジャン・ヌーヴェル氏(仏)、音楽部門がオーネット・コールマン氏(米)、演劇・映像部門がアーサー・ミラー氏(米)の5氏。
受賞式は10月25日に東京・元赤坂の明治記念館で行われる。各受賞者にはメダルと賞金1500万円が贈られる。
演劇・映像部門では過去に、黒澤明監督も選ばれている。
李画伯は、韓国生まれで、50年代半ばに来日し、日大哲学科を卒業後、日本を拠点に絵画、彫刻、版画、評論などの活動を続けている。60年代から制作活動を始め、それまでの前衛的な美術とは違った美術志向を目指す「モノ派」の中心的存在。絵画の原点を問う「余白」の発見は大きく評価された。70年代の中心作品「点より」「線より」、90年代の「照応」などの代表作がある。69年以降に本格的に始めた評論活動に対しても評価が高い。
また、民団が実施している講座制民族大学・コリアンアカデミーの講師でもある。
(2001.09.19 民団新聞)
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