民団新聞 MINDAN
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慶山市との姉妹提携を下支え

城陽市国際交流員、金幸子さん



城陽市役所で勤務する
金幸子さん

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「フェスタ」や料理教室企画し
市民の韓国理解を後押し

 【京都】京都・城陽市役所(橋本昭男市長)と慶山市役所が姉妹関係を結んで今年で10周年。この間、城陽市で両市の市民交流を下支えしてきたのが秘書広報課所属の国際交流員だ。92年の制度発足から韓国人留学生が代わる代わる担ってきた。

 現在の金幸子さんは5代目。在日韓国人3世の立場からこれまでとはひと味違う草の根交流活動に意欲を燃やしている。

 金さんは本来、慶山市との連絡調整すべてを担う立場だが、城陽市民に韓国のありのままの姿を紹介することにも熱心。3月には慶山市との姉妹結縁10周年事業として城陽市内で「韓国フエスタ」を企画した。会場では韓国と日本の関係史をパネルにして展示、京都韓国学園舞踊部生徒による「扇の舞」や民族衣装の展示が市民の好評を博した。

 「あるおじいさんからこんなきれいなものは初めて見ました、感動しましたといわれたときは本当にうれしかった。この仕事が生きがいにつながることを発見しました」と金さん。10月には市女性課主催による男女共同参画講座「男のための料理教室」が予定されているが、金さんの発案で韓国料理を採用した。講師役は京都韓学の教師に頼んだ。

 金さんは韓国語を延世大学語学堂で学んだ。民団京都本部に職員として勤務した経験もあり、在日同胞社会に幅広いネットワークを持つ。また、慶山市から関係者が城陽市を訪れた際には通訳として国際交流の仲立ちをつとめてきたこともある。

 金さんのこうした実績を評価、民団京都・南京都支部が99年、城陽市に国際交流員として推薦した。

(2001.09.26 民団新聞)



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