【ソウル】金大中大統領は２０日に上海市内のホテルで小泉純一郎日本首相と会談し、日本歴史教科書問題で悪化した韓日関係を修復する決意を再確認した。両首脳は、１５日のソウルでの韓日首脳会談で合意した歴史教科書問題の解決にむけた両国の専門家からなる共同研究機関の早期立ち上げと同機関の円滑な運営を両国政府が支援することで合意した。
小泉首相は、靖国神社に代わる慰霊施設の建設に関して「日本人だけでなく、世界各国の誰もが負担なく参拝できる方法を検討する。年内にも研究会を設置し、どのような施設にすればいいか研究する」と表明した。
両首脳は、米中枢同時テロに関して「テロの根絶が平和な秩序を守るために重要だ」との認識で一致。来年のサッカー・ワールドカップ（Ｗ杯）でのテロ防止に向けて情報交換を緊密にしていくことを確認した。また、ソウル―成田間の定期航空便を大幅増便することにし、Ｗ杯期間中には、現在深夜・早朝時間に運航するソウル―羽田間の貸切便の運航を昼間にまで拡大する。さらに、両国領事局長会議開いてＷ杯を契機に一時的に韓国人の日本入国査証（ビザ）を免除する方案を議論することでも合意した。
（2001.10.24 民団新聞）
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