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総連側またも「時効」を主張

金幸一さん裁判



 北送事業は欺瞞だったと、朝鮮総連の道義的責任を追及している元北送同胞、金幸一さん(ソウル在住)を原告とする損害賠償請求訴訟の第3回口頭弁論が19日、東京地裁527号法廷で開かれた。

 被告側はこの日提出した準備書面で北韓への帰国はあくまで本人の自由意思で行われたとのこれまでの主張を繰り返し、原告が損害賠償の請求根拠とする「帰国契約」は存在しないと述べた。そのうえで、あらためて時効を強調した。

 これに対して三輪和雄裁判長は、被告側に、北送事業に対する朝鮮総連の関わり、果たした役割についての主張が不足していると指摘、次回期日までに準備するよう促した。一方、原告側に対しては時効論を意識しながら主張を展開してほしいと要請した。

 次回は12月21日、午後4時から。

(2001.10.24 民団新聞)



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