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韓国映画5作を上映

「東京フィルメックス」11/18から東京



 アジアを中心とした世界から集めた独創的で想像力のみなぎる作家たちの作品を紹介する、新・作家主義国際映画祭「第2回東京フィルメックス」が11月18日から26日まで、東京の有楽町朝日ホールをメイン会場とする4会場で上映される。

 同映画祭では、既成の概念にとらわれない、強烈な作家性あふれる作品を紹介すると同時に、日本での配給が決まっていない初公開作品が多く上映される。第1回目では、日本でも話題になった韓国のキム・ジウン監督の「反則王」ほか3本が上映された。

 今年は韓国、中国、タイ、イランなど世界10カ国から24作品の内、韓国映画5作品が上映される。オープニングを飾るのは、制作費50億ウォンを投じた歴史大作で、壮大なアクションと人間ドラマを描いたキム・ソンス監督の「武士(ムサ)」。同作品は9月初旬に韓国で公開されて、先々週までに観客200万人を突破したと言われている。

 アジアの新進作家の作品をあつかうコンペ部門では、米軍基地の町、平澤を舞台に、心に傷を抱えた3人の若者たちがたどる悲劇的な運命を描いた、キム・ギドク監督の「受取人不明」が上映される。

 イム・スルレ監督の「ワイキキ・ブラザース」は、高校時代の仲間同士でバンドを結成し、ドサ回りの旅を続ける若者たちをコミカルに描いた作品。心が癒されるという花島≠ニいう島に向かう3人の女性を描いた、ソン・イルゴン監督の「フラワー・アイランド」は、カンヌ映画祭短編コンペで審査員特別賞を受賞、ソン監督の長編初監督作品になる。

 去る7月、映画選考のためソウルを訪ねた東京フィルメックス・ディレクターの林加奈子さんは「韓国映画は特に今年は後半にかけて力強い作品がどんどんできあがっている。巨匠と呼ばれる監督たちの新作は来年に期待できるが、独立プロが若手の監督で制作した作品が、いずれもこだわりのある独創的な作品が多く、面白い物ばかりで選ぶのに苦労した」と話している。

 アフガン問題を扱ったイランのモフセン・マフマルバフ監督の「カンダハール」や、29歳で死去したフィンランドの幻の作家、ニルキ・タピオヴァーラ監督などの作品も上映される。

 問い合わせは、事務局(03−3560−6393)。

(2001.10.31 民団新聞)



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