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南北長官級会談9日から金剛山で

韓国・離散家族再会など急ぐ



 【ソウル】開催地の不一致で延期状態になっていた第6回南北長官(閣僚)級会談が9日から12日まで金剛山で開かれることになった。同会談は、当初10月28日から31日まで北側で開かれることになっていた。

 長官級会談の金゚星・北側団長(内閣責任参事)は3日、洪淳瑛・南側首席代表(統一部長官)に電話通知文を送り、韓国側が2日に提案した「9日からの金剛山開催」に同意した。金団長は「金剛山開催というわが方の提案に南側が遅まきながら同意したことを幸いに思う」と強調した。

 だが、洪統一部長官が「離散家族訪問団の相互交換をはじめ南北間で合意したもののまだ履行されていない事項の推進日程を新たに定める問題と、双方が提起する懸案について、真摯な議論が行われるべきだ」と提案した会談の議題については何の言及もなかった。

 洪長官は金剛山での会談開催受け入れについて「南北間には急いで解決すべき課題が山積しているという現実を考慮し、会談主催側が場所を定めれば相手はこれを尊重するのが南北間の慣例だという北韓側の主張に留意した」と表明している。

 韓国側は、9日からの会談で第4回離散家族訪問団交換延期などに強い遺憾の意を表明し、北側の一方的な通告で延期された訪問団交換と南北経済協力推進委員会など各種南北関係の日程再調整に力を注ぐ方針である。

 特に、南北間の懸案の解決には北側最高指導部の決断が必要との判断から、洪首席代表の金正日国防委員長面談を積極的に模索する方針と伝えられている。

(2001.11.07 民団新聞)



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