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北陸3県のオモニが29年の結束

婦人会石川・富山・福井合同研修会



年々立派になる3県の発表会

 【石川】近隣県の婦人会の交流を密にしようと始められた石川(李京子会長)、富山(徐順伊会長)、福井(文明宣会長)の北陸3県の合同研修会が今年で29年目を迎えた。3県の情報交換と切磋琢磨で婦人会活性化に役立ってきた。今では北陸3県婦人会員が心待ちにする研修会に定着した。来年、福井が主管して開かれる30周年は、多くの会員が参加して、盛大な研修会になりそうだ。


チャンゴや民族舞踊
切磋琢磨で年々上達…発表会にも熱気

 今年の研修会は石川県の主管。先月14、15の両日に片山津温泉で開かれた。3県合わせて毎年100人以上が参加する。例年、秋の紅葉シーズンを中心に1泊2日の日程が組まれてきた。内容も、組織研修だけでなく、主管県が様々なテーマを設定して講師を選定する。今年は医者を迎えて健康問題も取り入れた。

 そもそも、北陸3県の合同研修は、29年前に富山県本部の会長を務めていた鄭秀子さん(現富山県本部常任顧問)が提案した。1本部にとどまらず、北陸3県の婦人会員がお互いに情報交換し、交流しながら、魅力ある婦人会づくりをしようと訴えて実現したのが始まり。第1回は提案者の富山県本部の主管で開催されて以来、石川、福井の持ち回りで開かれてきた。地理的に交通の便も良いだけでなく、3県が結束することで29年間、毎年欠かさず続けられてきた。

 合同研修が続く中で、6年ほど前、富山県本部がチャンゴと舞踊の講習会を開催し、そこで習ったオモニたちが研修会で成果を披露した。その姿に触発された2県も、その後、ノレや舞踊のサークルを発足させ、練習の成果を発表している。

 石川では、夫の転勤で移り住んだ金沢で練習を続けたいというチャンゴを習い続けてきた設楽玲子さんと、研修会で発表したいという婦人会の思いがピタリと重なり、昨年11月に金沢チャンゴサークルが船出した。今年の研修会ではメンバー11人が見事な演奏を披露し、他県の参加者を驚かせた。発表会は、3県の切磋琢磨によって、演奏に年々磨きがかかっている。

 また、3県の交流は子弟の結婚問題にまで波及している。年頃の子女を持つオモニが集まれば、当然話題は結婚問題に。口コミ交流が広がり、3県で相当数の青年が結ばれたという。

 中央本部から駆けつけた夫順末会長も、3県会員の熱気に驚き、「毎年開催し続けるのは大変なこと。若い世代の参加も増えてきたようだし、来年の30回目の節目に向けて努力して欲しい」と激励した。

(2001.11.21 民団新聞)



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