民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
ふれあいKJクラブ韓国支部発足

2002W杯で韓日を共同応援



ソウルで開かれた「韓国支部」の発足式

◆本国と在韓日本人が結束…
韓国3戦目に合同応援

 2002年FIFAワールドカップの韓日共催を半年後に控え、韓日共同応援団に力強い仲間が加わった―。98年の仏大会で実現した韓日共同応援団の趣旨に賛同した韓国人と在韓日本人による団体がこのほど名乗りを上げた。来年6月には韓国人・在日同胞・日本市民の、まさに「韓日共催」を地でいく応援が繰り広げられそうだ。

 在日本大韓体育会(許寧太会長)の主管で、さる99年に日本で発足した在日同胞と日本市民が韓日両国を共同応援する「ふれあいKJクラブ」(会長・金英宰体育会名誉会長)。先月22日には、「KJクラブ韓国支部」の創立総会がソウル・タワーホテルで300人の関係者が集まって開かれた。日本からは代表として金会長、鄭龍男体育会専務理事も参席した。

 韓日共同応援団が最初に結成されたのは、98年のフランス大会。体育会の主催で「レッドデビルス」と「ウルトラニッポン」など、両国のサポーターに、在日同胞70人と日本側応援団70人を含めた韓日両チームの応援団約140人が、現地でお互いの国が試合する会場に駆けつけて応援した。それが地元のマスコミにも大きく報道されて世界に広まった。

 結局、韓国と日本は1勝もできずに1次リーグで敗退したが、フランスから帰国した共同応援団のメンバーはお互い意気投合。帰りの成田空港で2002年韓日共催の成功に向けた「ふれあいKJクラブ」の結成を約束し、現在でも韓日戦では太極旗と日の丸を振って応援している。

 22日に設立されたKJクラブ韓国支部は、韓国に居住する日本人と、韓国のサッカーファンらが「ふれあいKJクラブ」の趣旨に賛同し、2002年韓日共催を契機に両国の友情と交流を深めるためにスタートさせた。日本人会員は普段ボランティアで韓日交流事業に携わる人々が中心となっており、韓国人会員には韓国代表サポーター「レッドデビルス」や「アリラン・ワールドカップ応援団」の会員、それに市民運動家などが含まれている。

 KJクラブは2002年6月14日、仁川競技場で行われる韓国の予選リーグ最終戦(ポルトガル戦)にメンバーを結集し、民団のW杯後援会が派遣する在日韓国人応援団と共に、韓国代表に力強い声援を送る予定だ。

 韓日共同応援団の提唱者であり、現在2002年W杯在日韓国人後援会の常任副会長も務める金会長は「政治的に韓日両国が全面的に協力していくことは当面難しいかもしれません。しかし、サッカーではそれが可能です。戦う時は敵でも試合が終わったら友達になるわけですからね。W杯は共催。日本だけが成功しても韓国だけが成功しても失敗だと思う。絶好のチャンスを逃さず、成功させることによって韓日両国の関係はより近くなると信じています」と、熱い抱負を語っている。

(2001.12.12 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ