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金剛山観光中断危機¢アく



 【ソウル】金剛山観光事業の中断危機が続いている。現代峨山は8日と17日に予定している金剛山観光船・雪峯号の運航を、7日にキャンセルした。欠航は秋夕(旧盆)連休の直前である9月27日以来70日ぶりのこと。

 雪峯号の運行再開が危ぶまれている。冬の閑散期を迎え、今月の予約客が先月の半分にまで急減していることに加え、毎月20億〜25億ウォンの赤字を出し続け、月2〜3億ウォンの職員の給料をまったく支給できない現代峨山の資金事情が最悪の水準となっているためだ。

 政府当局者は8日、「現代峨山は北側(朝鮮アジア太平洋平和委員会)と金剛山観光活性化協議再開のための実務接触を行っている。だが、北側はもう少しまってほしいとばかり繰り返している」と伝えた。

 同当局者は「北側が後続協議を約束したので時間が多少かかっても開かれるだろう。重要な問題は北側が観光特区指定などについて具体的な措置を講じなければならない」と指摘した。


■北側の約束不履行で

 北側は、現代峨山との「6・8合意」で金剛山観光特区指定および陸路観光実施などを約束、特区指定のための関連法律の8月中公布・施行に努力すると明らかにしたが、履行しなかった。このため11月30日から2日間、金剛山地区で朝鮮アジア太平洋平和委員会の宋浩京副委員長と会談した鄭夢憲「現代グループ・現代峨山理事会」会長は1日、「双方が15日まで観光特区指定のために努力することに合意した」と改めて明らかにした。だが、これもまた反古になりそうである。

 現代峨山は「北側からなんら連絡がない。15日まで観光特区指定のために目に見える成果が出てこなければ、われわれの意思とは関係なく金剛山観光事業を中断せざるをえない」と表明している。

(2001.12.12 民団新聞)



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