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民団墨田支部が地域社会貢献へ

模擬店収益を福祉施設に寄贈



慶育会に贈られた
バスケットゴールの前で

 【茨城】地域社会への貢献を目指して民団東京・墨田支部(韓斗現支団長)は5日、チャリティー活動などで得た誠金を茨城県にある社会福祉法人・慶育会(李宇仁理事長)に贈った。

 同支部は、ボランティア、文化、地域友好―を3つの柱としてチャリティーバザーなどを開催、毎年末に収益を社会福祉施設に寄贈してきた。今年も婦人会東京本部が開催した文化作品展示・販売と10月マダンでの模擬店で出た収益に、有志の寄付を含めた誠金が贈られた。

 韓支団長はじめ高昌大監察委員長、金貫一同委員、韓商の任承準代表理事、婦人会の金英子会長、崔香愛財政部長が下館市にある慶育会を訪問し、入所児童・生徒が利用できるバスケットゴールなどスポーツ用品を伝達した。3代目理事長の李清氏はじめ初代理事長夫人の朴福南さん(85)ら同会関係者も、民団の心暖かい支援に感謝の意を表した。

 同会は、1950年に初代理事長の李季相氏が社会福祉養護施設「茨城育成園」として発足して以来50年以上の歴史を持つ。解放直後、事業を営んでいた李氏は、上野の地下道にひしめき合う浮浪児を見て、何とかできないかと思い立ったのが児童養護施設の設立だった。

 その後、知的障害児施設・白山学園、筑子保育園、18歳以上の知的障害者の社会復帰を図る「白山青年館」、就労可能な知的障害者が利用できる「白山通勤寮」など5つの施設が設けられている。現在、約350人が入所・利用しており、茨城でも最大規模の社会福祉施設となっている。初代の理事長は、その功績が認められ、日本からは勲5等・瑞宝章、韓国からは児童福祉に貢献した者に贈られる小波章が授与されている。

(2001.12.12 民団新聞)



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