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伝統風習を体験学習

母国修学生が自主研修会



チェサの作法を学ぶ修学生

 【ソウル】母国修学生研修会が11月24、25の両日、京畿道安山市の第一カントリー・文化プラザで開かれた。

 修学生会の自主的企画と運営による最初の研修会となった今回は「受け継がれている民族の伝統、風習を体験を通じて学ぶ」をテーマに開催された。家庭で受け継がれている祭祀の意義と要領や食文化の歴史が取り上げられた。祭祀の意義と要領については、民団中央本部の金容海中央教育委員会委員長がわかりやすく解説した後、ロビーに設置された祭祀一式の前で金委員長と民団本国事務所の李南雨次長の指導を受け実践を通じて理解を深めた。

 「食生活からの韓国文化」は大田保健大学の金尚宝教授の講演と班別の調理実習が行われた。キムチ、パジョン、ナムルなどはじめての料理にチャレンジした。翌日は本国で生活を営んでいる在日韓国人本国会会長をはじめ、4人の役員による「就職と結婚」についてのパネルディスカッションが行われた。卒業後の進路について聞く修学生の真摯な態度が光った。また日本における就職と結婚問題について民団中央本部の鄭夢周文教局長が具体的な資料を通じて現状と課題について詳しく解説した。

 班別討論報告会では、就職、結婚に対する厳しい指摘に「母国修学での学ぶ姿勢を改めなくては」という声が多く出された。金浩一会長は「知らなかった在日同胞としての知識を得ることができた。厳しい指摘と受け止めながら母国修学生相互の親睦と実力培養のために努力していきたい」と今後の抱負をのべていた。

(2001.12.12 民団新聞)



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