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在日韓国人後援会もフル稼働



民団の「在日韓国人後援会」では、
韓国戦予選リーグ3試合に1500人の
大型応援ツアーを企画している

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韓国戦3試合、大型応援団を構成
不況のなかでもコツコツと募金

 韓日が共催する2002FIFAワールドカップ(W杯)の成功に向け、両国の架け橋的存在として寄与しようと、民団の2002年W杯在日韓国人後援会(会長=金宰淑民団中央本部団長)では、2001年4月16日より全国一斉に「在日韓国人募金」を正式にスタートさせた。

 募金活動は全国の民団をはじめ傘下団体、関連機関を通じて行われており、一般同胞を対象にした組織募金は、民団の各地方本部単位で展開し、1世帯当たり1500円(約13万世帯)を基本に、厳しい経済情勢にもかかわらず、次々に募金が寄せられている。

 全同胞からの真心込めて集められた募金は、韓日共催の趣旨にのっとり、在日韓国人後援会を通じて2002年W杯韓国組織委員会(KOWOC)と日本組織委員会(JAWOC)の両方に寄付する。

 韓国組織委員会に寄付される募金は、韓国の開催10都市に建設中のスタジアム建設費用や、韓国代表チームへの支援などに充てられる。また、日本組織委員会への募金は、大会運営に欠かせないボランティアの育成費用などに充てられ、地域社会の活性化に寄与するものとなる。


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共生社会を実現へボランティア派遣

 「アジア初」「21世紀初」「史上初の共催」という3つの「初」ものを含んだ2002年ワールドカップ。

 民団ではこの歴史的な韓日共催を地域社会の一員として、また、両国の架け橋として成功に貢献していこうと99年5月に後援会を結成したが、とくに、韓日共催という趣旨から、在日同胞が韓日の架け橋的存在であることを再確認するため、ボランティアの派遣に力を注いでいる。

 韓日共催の2002年W杯では、テレビの総視聴者数が400億人。観客総数350万人と予想されている。この世界最大のスポーツイベントを成功裡に運営するためにはボランティアの活躍が不可欠だ。

 2002年W杯では韓日両国で約1万6500人ずつ、併せて3万3000人のボランティアが活躍する。在日韓国人後援会では在日同胞が地域住民として、共催ムードを高めていこうと、日本組織委員会(JAWOC)の公式ボランティアとして、横浜に設置される大会本部に約100人、開催10都市の地方自治体にも約100人の合わせて200人のボランティアを派遣し、幅広い分野で同胞が参与していく。そしてボランティア活動を通じて、在日と日本との共生・共栄社会づくりをめざしていく。

 大会では韓国代表が悲願のワールドカップベスト16進出に向けて死力を尽くす。

 昨年12月1日、釜山展示コンベンションセンター(BEXCO)で行われた本戦組み合わせ抽選会で韓国は強豪のポルトガル、ポーランド、米国と対戦することになった。

 韓国の初戦は2002年6月4日、釜山でポーランド戦。第2戦は6月10日に大邱で米国と、第3戦は6月14日、仁川でポルトガルと対戦する。

 FIFAランキング(2001年12月現在)はポルトガル4位、米国24位、ポーランド33位、韓国42位。


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全国から3陣構成1500人を募る

 後援会では釜山、大邱、仁川で開催される韓国代表の予選ラウンド3試合に3陣体制1500人の在日韓国人応援団を派遣し、在日同胞の存在を祖国でアピールしていく。

 応援団の構成は、第1陣(釜山)は、基本的に近畿、中国、四国、九州地協に該当する地方本部を対象とし、第2陣(大邱)は、関東、中北、東北地協に該当する地方本部を対象に、また、第3陣(仁川)は、試合前日に開催予定の全国拡大幹部会議の参加者を中心に参観団を構成し、「太極戦士」(韓国代表)たちに熱い声援を送る。

 問題となる宿泊施設と航空便の確保を急いでいるが、後援会ではそれぞれの応援ツアーとも2泊3日を基本とし、各地方本部や傘下団体より希望者を募る。

 また、在日大韓体育会(会長・許寧太)では、98年のフランスW杯で構成した韓日共同応援団の参加サポーターらを中心に99年に発足した「ふれあいKJクラブ」(会長・金英宰体育会名誉会長)を中心に、青年会と学生が一緒になって「韓日共同応援団」による応援ツアーを実施する。

(2002.01.01 民団新聞)



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