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張保皐の碑、延暦寺に建立

慈覚大師との縁しるす



高さ4・2メートルハングルで碑文

 【京都】貿易王として知られる張保皐の石碑が13日、京都の延暦寺に建立された。

 この石碑は張保皐と特別な縁を持つ日本の高僧、慈覚大師(円仁)の意志を受けて建てられた。

 円仁は838年から9年間、唐の聖地を巡礼する間、張保皐の寺院・斎堂の新羅人から献身的な世話を受けた。これに感服した円仁は巡礼を終えて書いた「入唐求法巡礼行記」で、張保皐を欽慕する内容の書簡を残した。これを発見した延暦寺側が「ふたりの縁を碑を建てて残すべきだ」と全羅南道莞島郡当局に要請、郡当局がこれを受け入れて11年間にわたって事業を進めた結果、円仁誕生1200周年となる今年初め、石碑が完成した。

 工芸名匠イ・ジェヒュ氏が全羅南道・霊岩の道岬寺のドソン国師、守眉王師碑をモデルに製作された記念碑は、高さ4・2bの石碑に「清海鎮大使・張保皐碑」という碑名とハングルの碑文が刻まれている。

(2002.01.16 民団新聞)



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