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W杯成功願い在日の真心伝達

民団、JAWOCに6400万円



JAWOCの那須会長に寄付金の目録
を手渡す金団長(右から2人目)

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真の友好関係築く契機に

 サッカーの2002FIFAワールドカップ韓日大会の成功を目指して民団内で構成されたワールドカップ在日韓国人後援会(会長=金宰淑民団中央本部団長)は10日、この間募ってきたW杯募金の一部、6400万円を日本組織委員会(JAWOC)に伝達した。

 この日、東京・有楽町のJAWOC本部を訪れたのは、民団中央本部の金宰淑団長(W杯在日韓国人後援会会長)はじめ李鍾燮副団長、金致淳・後援会常任顧問、鄭龍男在日大韓体育会専務理事ら代表団。JAWOCからは那須翔会長、遠藤安彦事務総長ら関係者が出迎えた。

 金団長は、募金6400万円の目録を那須会長に手渡した。金団長は「経済状況が思わしくない中だが、これだけ集まりました」と、不況下でも在日韓国人がワールドカップの韓日共催に深い関心を寄せている状況を伝えながら、「日本の地域住民である私たちが、韓日友好の架け橋役になりたい。歴史教科書問題などでぎくしゃくしたが、これを契機に真の韓日友好関係を築いていくことを願っている」と在日同胞の誠意を伝えた。

 那須会長やの遠藤安彦事務総長も「金額としても大きくありがたい。有効に使いたい」と民団からの誠金を喜んだ。

 民団は、02年のワールドカップ韓日共催決定後の99年5月、初の共催成功を側面支援するためのW杯在日韓国人後援会を発足させた。その後、5億円を目標に募金活動を進めてきた。募金活動は現在も継続して行われており、今回JAWOCに伝達されたのは集まった募金の一部で第1次金として贈ったもの。また今後、韓国組織委員会(KOWOC)にも同様に募金を伝達する計画だ。

 JAWOCが募っている寄付金は商標やロゴ使用などの障害もあり、達成率は目標(40億円)の16%程度となっており、民団からの募金で弾みを付けたい考えだ。

 民団や在日大韓体育会は、98年のフランス大会で韓日両国サポーター50人ずつで構成される共同応援団を編成したて両国への応援を繰り広げるなど韓日共催を成功させようと様々な雰囲気作りを展開してきた。今回も募金のほか、日本人士も交えた500人規模の共同応援団を計画している。また、運営ボランティアの登録にも積極的に応じている。

(2002.01.16 民団新聞)



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