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ウキウキ♀リ国語授業



 「こんなに『勉強が楽しい!』って思えたのは韓国語が初めてです」。これは神奈川県内の公立高校の選択授業で初めて韓国語を学んだ生徒が書いたという感想文から抜粋した。ウキウキドキドキしながら授業に臨む様子が目に浮かぶようだ。

 未知との体験を通して自分自身の可能性に対する信頼を取り戻したという例もあった。この生徒は「韓国語を勉強している自分は、何かふだんの自分とはちがくなって、いきいきしたり楽しんでできるのがうれしいです」と書いている。

 高校での韓国語授業は週2時間から3時間がほとんど。片手間に3年間学んだとしても、大学センター入試の外国語選択科目で韓国語を選択するのは無理だろう。

 しかし、なかには「韓国といういちばん近い国を足がかりに世界に目を向けるようになった」という生徒もいる。大げさにいえば、世界観さえ変えてしまうのだ。こんなことは、ほかの教科では考えられないだろう。

 日本の高校での韓国語教育は70年代前半から始まり、90年代以降、異文化理解の一環として大きな広がりを見せてきた。現在、全国約180の学校で数千人が学んでいるといわれる。

 これからも多くの普通科校で選択科目の一分野として教育課程のなかで市民権を得られるよう働きかけ、いまは小さなこの芽を大きく育ててほしい。(K)

(2002.01.24 民団新聞)



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