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甲陽園地下壕工事

婦人会宝塚が犠牲同胞に献花



 【兵庫】婦人会宝塚支部(徐香花会長)はこのほど、第2次大戦当時に強制連行された同胞らが使役された西宮市の甲陽園にある地下壕を訪れ、犠牲となった同胞へ黙祷を捧げ献花した。

 参加したオモニ18人(婦人会西宮支部会員4人含む)は、実地学習としてトンネル内を歩いた。トンネルの壁に刻まれた「朝鮮國独立」「緑の春」という文字を目にした徐会長は「無言の文字は犠牲者の無念の思い、望郷への思いを語っている。次世代の平和と幸福な共生社会実現のためにも歴史の事実を伝えていきたい」とこみあげる思いを語った。

 同地下壕は1987年、故・鄭鴻永さんによって初めて発見され、驚かせた。秘密地下壕では、1945年初から同年8月15日前夜まで500人から600人とも言われる同胞労働者が強制連行され、昼夜をとわず危険との背中合わせで働かされていた。航空機の秘密地下工場として米軍の空襲から逃れるために掘られ、コンクリート壁には「朝鮮國独立」などの文字が半世紀を経た今も生々しく残っている。

(2002.02.27 民団新聞)



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