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韓米首脳会談

太陽政策推進を確認



■北韓政権認識ではズレも

 【ソウル】金大中大統領とブッシュ米大統領は2月20日、青瓦台での韓米首脳会談後の共同記者会見で、「韓半島問題は対話を通して平和的に解決すべきだ」と強調、大量破壊兵器とミサイル問題などを解決するための対話に北韓が早期に応じるよう促した。

 金大統領は「北韓の大量破壊兵器とミサイル問題は、対話を通して早期に解決されることが重要だということで、ブッシュ大統領と意見を共にした。そのため、韓米が共同で努力することにした」と明らかにした。

 ブッシュ大統領も「韓国政府の太陽政策を支持する。われわれは北韓当局と直接対話する用意がある。北韓との対話が早期に再開されることを期待する」と明らかにした。さらに「北韓を侵攻する意図はなく、韓国も北韓を攻撃する意図はない。米・北韓対話の実現に関係なく、米国は北韓の住民を助けるための食糧支援を引き続き行っていく。『悪の枢軸』といったのは北韓の独裁政権であって、住民ではない」と表明した。

 同時にブッシュ大統領は「北韓がいまだに太陽政策を受け入れていないことに失望した。離散家族の相互訪問も早期に行われるべきだ」と表明。「北韓が米国の対話提案を受け入れ、全世界に北韓の住民に対して愛情を持っていると証明しない限り、彼(金正日国防委員長)に対する私の考えは変えない」と強調した。

 両大統領は、共同記者会見後、京義線(ソウル〜新義州)の韓国側最北端駅である都羅山駅を訪問し、北韓に対し対話に応じるようあらためて促した。駅舎の前に設けられた京義線の枕木に署名したブッシュ大統領は、北韓について「世界で最も危険な政権」と呼び、北韓の体制を批判した。

(2002.02.27 民団新聞)



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