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東大大学院に韓国学専門課程

「韓国朝鮮文化研究専攻」



4月から修士12人募集
歴史社会、言語思想、北東アジア文化交流

 東京大学(佐々木毅総長)は大学院人文社会系研究科に韓国の文化総体を対象とした「韓国朝鮮文化研究専攻」を4月から新設する。歴史学や考古学、社会学、文化人類学、言語学、思想学といった従来の人文社会系の諸学問を総合化、時代を超えて伝統と現代の両面から韓国そのものをとらえようという3つのコース・分野で編成された専門課程だ。

 「韓国朝鮮歴史社会」は歴史学・社会学・考古学という各分野を複合、古代から現代までの長い時間軸の中で韓国の社会と文化を研究する。「韓国朝鮮言語思想」は大きく言語と思想の2つの分野が柱。また、「北東アジア文化交流」では韓半島を東アジア全体からながめる。担当教官8人のうち3人は同志社大学、東京外大、九州大学から招いた。このほか、韓国人客員教授が各コースを横断的に指導にあたる。

 今回のカリキュラム編成に中心的に関わった担当教官の吉田光男教授は「日本にとって一番大事で重要な外国が韓国。日韓関係をもっと増進させるためにも、研究と教育を通して韓国への理解を深めなければならない。研究者ばかりか、日韓のつなぎ目で活躍する人材を育てていきたい」と話している。

 今年の募集人員は修士12人。04年度から博士課程も併設する。問い合わせは東京大学大学院人文社会系研究科韓国朝鮮文化研究室。電話は(03)5841-3735。

(2002.03.13 民団新聞)



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