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W杯成功へ相互訪問

韓日首脳会談



開閉会式時に FTA推進でも合意

 【ソウル】金大中大統領と小泉純一郎日本首相は、22日に青瓦台で行われた単独会談と拡大首脳会談で韓日共催サッカーワールドカップ(W杯)をかつてない最高の大会にするため、開幕式(5月31日、ソウル)と決勝戦・閉幕式(6月30日、横浜)にそれぞれ参席することで合意した。小泉首相は「ソウルでの開幕式に日本サッカー協会名誉総裁でもある高円宮夫妻が出席することも検討している」と伝えた。

 また、両首脳はこの日署名した韓日投資協定の年内発効をめざすと共に、関税などの輸入障壁を撤廃する自由貿易協定(FTA)締結に向け、政府当局者と経済界・学界の専門家からなる「産官学共同研究会」設置に合意し、今年上半期に発足させることにした。

 両首脳はW杯期間中の時限的(5月15日〜6月30日)なビザ免除について合意したが、これにとどまらず今後完全なビザ免除のために引き続き協議することにした。

 小泉首相は、口蹄疫騒ぎで中断されていた韓国産豚肉の輸入を4月に済州産から再開し、徐々に拡大していくと明らかにした。北韓政策については、「関係正常化に向けて粘り強く取り組む」と表明、同時に「日本人の拉致問題などの懸案を棚上げにしては日朝国交正常化の推進は難しい」と強調した。

 両首脳は、歴史認識問題については、両国の歴史学者らによる韓日歴史共同研究委員会の初会合を4月中に開くことを確認。今後2年間に研究成果がまとまるよう支援することにした。

 会談後の共同記者会見で金大統領は、日本大衆文化の開放について「この問題が順調に進むには過去を清算し、未来志向的にいく基軸をしっかり打ち立てなくてはいけない」と強調、「昨年の韓日首脳会談で合意した7項目が順調に進んでいる。これと並行して文化開放に必要な果敢な措置を今後取っていく」と明らかにした。

(2002.03.27 民団新聞)



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