民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
特使を来月北韓に派遣

政府発表・南北関係の懸案を論議



 【ソウル】政府は南北関係の懸案を論議するため、林東源・青瓦台(大統領府)外交安保統一特別補佐官を4月初旬に北韓に特使として派遣することにしたと、青瓦台の朴仙淑スポークスマンが25日発表した。

 朴スポークスマンは、「南と北は大統領特使の平壌訪問に合意した。今回の特使訪北はわが方の要請によって行われるものだ」と説明。また、「金大中大統領は韓半島の緊張化を予防し、『6・15共同宣言』を順守し、南北間の合意事項の履行問題など諸般の懸案に関し、南北の最高当局者間の幅広い意見交換のため、特使派遣を提案した」と述べた。

 北韓の朝鮮中央放送と平壌放送も同日、「金大中大統領の特使が4月初に平壌を訪問する。双方は民族の前に迫った重大な事態とともに、互いに関心のある北南関係の諸問題について協議する」と伝えた。

 南北当局者対話の開催は昨年11月に金剛山で開かれた第6回南北長官(閣僚)級会談が決裂して以来、約5カ月ぶり。


■「対話」本格再開のきっかけに?

 林東源特別補佐官の平壌訪問が、膠着状態にある南北関係の打開と北韓・米国関係改善に向けた本格的対話再開のきっかけになるかどうかが注目されている。

 林特別補佐官は5月末開幕のサッカーワールドカップ(W杯)時の金正日・北韓国防委員長訪韓に関する協議の有無については「私の考えでは(協議を行う)可能性は低い」と述べた。今回の平壌訪問では、W杯に金永南・北韓最高人民会議常任委員長が韓国を訪問する案や、4月29日から2カ月間平壌で開かれるマスゲーム・芸術公演「アリラン」の際に、韓国の国務総理級高官が訪問する案なども論議されるのではないと推測されている。

(2002.03.27 民団新聞)



この号のインデックスページへBackNumberインデックスページへ


民団に対するお問い合わせはこちらへ