静岡・MOA美術館で4月26日から
朝鮮朝の陶磁器を紹介する特別展「心のやきもの李朝」が4月26日から6月9日まで、静岡・熱海市のMOA美術館で開催される。
朝鮮朝の前期に主流になったのが粉青(日本では三島と呼ばれる)。また、全期を通じて主流を占めたのが白磁になる。同時代の陶磁は「白」にこだわりながら多様な展開をみせ、粉青では白化粧の上からの装飾、白磁では青花、鉄砂、辰砂などの装飾技法が生まれた。
同展では、線刻による鳳凰文を伴い、作風から粉青扁壺の名品の1つと知られる「粉青線刻鳳凰文扁壺」や、李朝鉄砂を代表する1つの「鉄砂虎鹿文壺」、絵付けや彩料の発色などで知られる「青花辰砂蓮花文壺」など約120点を展示する。
なお、同展は6月15日から7月14日まで栃木県立美術館、9月7日から10月27日まで山口県立萩美術館・浦上記念館、11月2日から12月8日まで大阪市立東洋陶磁美術館で順次開催される。
開館9時半から17時、休館日は毎週木曜日(祝日は開館)、一般1600円、高・大学生800円、小・中学生無料。
問い合わせは、同美術館(0557-84-251)
(2002.03.27 民団新聞)
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