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W杯前に韓日友好の誓い

各地で姉妹都市結縁へ



 サッカーのワールドカップ韓日大会開催を目前にして、京畿道・富川市と岡山市、全羅北道・全州市と金沢市で姉妹提携が相次いで結ばれた。韓日の都市による姉妹提携は70年代初頭から、似通った県・市勢を持つところで進められてきた。


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金沢市・全州市
伝統工芸と食文化で共通

 【石川】全羅北道・全州市と金沢市の姉妹提携が結ばれることになった。金沢は3月20日、全州は22日に双方の市議会で提携を議決した。

 全羅北道が石川県と友好交流を続けている状況に加え、伝統工芸や食文化など両都市の共通点が多い。また、両市とも中国の蘇州市と姉妹提携を結んでいる縁もあって今回の提携となった。

 全州市の中心部には、伝統家屋「韓屋」が密集している韓国でも有名な伝統文化区域があり、「ひがし茶屋街」を重要伝統的建造物群保存地区と認定して保存・整備している点でも、金沢市と似ているという。

 また、全州は韓国の「食の都」としても有名で、中でも全州ピビンパは世界的に名高い。金沢も伝統料理で知られるなど食文化の面からも交流を図りたいという。

 県の食品課が主催した「ネクストフード石川」のイベントに全州市から全州ピビンバのブースが出展されるなど、すでに交流は始まっている。

 今後は、多方面で交流が積極化されると見られている。

 一方、民団石川県本部でも、金沢市に対して、「交流のお手伝いを」と協力を申し出るなど、活発な韓日交流を図りたい考えだ。


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岡山市・富川市
共通の名産、桃が縁結び

 【岡山】京畿道富川市と岡山市との友好交流協定調印式が2月26日、岡山市議会本会議場で市民ら150余人が見守る中、元恵榮富川市長と萩原誠司岡山市長が署名した。両市は今後、職員の相互交流や中学生の相互訪問などの交流を計画している。

 調印式で元市長は「今日の調印が市民との交流だけでなく、両国の交流にも波及することを期待したい」と述べ、萩原市長も「21世紀のアジアの繁栄は、日韓の心の通じ合いにかかっており、両市の交流がこの目標に寄与できるよう祈念したい」と述べた。

 92年に富川市議団が岡山市議会を訪問したのが交流のきっかけで、ともに桃が有名という縁から、桃をテーマにした祭りなどを通じて相互交流を深めてきた。民団岡山県本部(金昌男団長)も両市の交流の架け橋を担うなど支援してきた。姉妹結縁の早期調印を待ち望んでいた民団県本部はこの日、両市関係者を招いて調印祈念夕食会を開催した。

(2002.04.03 民団新聞)



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