 | | 自ら植樹したムクゲを指す尹炳道さん |
「秩父の観光名所に」
今月21日オープン・皆野町に寄贈へ
【埼玉】埼玉県秩父郡に住む在日同胞が、ムクゲをはじめとして寒桜、ろう梅、アジサイ、つつじなど１年を通して四季折々の花が楽しめる「ムクゲ自然公園」の造成に取り組んでいる。なかでも、中心となるムクゲはこれまでに９万本の植樹を終えた。今月21日のオープン当日までには合計10万本に達する見込み。
この在日同胞は長瀞で農園業を営む尹炳道さん（72）。尹さんは数年ほど前から秩父郡皆野町に所有する約24万平方bの山の一部を自然公園として整備、「観光の目玉」にしたいとムクゲを中心にコツコツ植樹を進めてきた。７月から10月にかけてのムクゲの開花季節には「自然公園」のいたるところで白、赤、ピンクなどの花を咲かせそうだ。
園内には四季折々の花に囲まれるように「美術館」、自家製の窯を備えた「陶芸館」、押し絵・切り絵の教室も開催できる手芸館「鶴の家」、各種の行事・シンポジウムに使える「文芸館」などを建設、子どものためのアスレチック施設やミニ動物園などの建設工事も急ピッチで進めている。
開園後は入園料収入を維持費に当て、いずれは皆野町に正式に寄贈を申し入れる。
「ムクゲ自然公園」の所在地は埼玉県秩父郡皆野町4048-１。電話・ＦＡＸとも0492（62）1688。秩父鉄道皆野駅から徒歩10分、西武秩父線秩父駅から車で20分の距離にある。
（2002.04.03 民団新聞）
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