【滋賀】永住外国人に全国で初めて参加資格を認めた住民投票が3月31日、町内24カ所の投票所で行われた。
投票資格のある永住外国人は3カ月間以上、町内に在住する20歳以上。町役場によれば、対象者は31人で5カ国20人が申請、不在者投票も含め13人が投票した。投票に先立って民団滋賀県本部では有資格者のいる7世帯に電話で積極的な投票を呼びかけたという。
近くの投票所に足を運んだ在日韓国人2世の全奉仙さん(53)は「米原町で廃品回収のリヤカーを引き、豚を飼っていた両親、そして民団組織などの苦労と努力があったからこその住民投票。この1票が将来の参政権につながることを願って投票しました」と述べた。
即日開票の結果、全体の投票率は69・6%に達し成立要件の50%を超えた。広域統合の4つのパターンから「坂田郡4町」が最高得票を獲得した。
(2002.04.03 民団新聞)
|