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「朝鮮通信使」をモチーフに韓日縦断イベント



「国書交換」の模様を忠実に再現(昨年10月、静岡みこし祭りで)

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7市町でマダン…1000人の行列再現も

 「朝鮮通信使」をモチーフにした韓国の複数の都市と日本国内ゆかりの7都市を結ぶ韓日縦断イベントが、今年の夏から秋にかけて計画されている。日本では各地とも朝鮮通信使行列を再現しながら、地元の在日韓国人と日本人市民との交流とふれあいの場をつくっていく。メーンイベントは11月16、17日の両日、千葉県の幕張メッセで予定されている。


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「善隣友好」「誠信交隣」の精神いまに

 韓国ではソウルをはじめとして密陽、釜山の少なくとも3都市で順次、200人規模の朝鮮通信使行列を再現していくことが決定している。主催するのは「韓・中・日文化観光連合会」(イ・スチョン実行委員長、韓国POLA会長)。開催時期は現在検討中。

 韓国での朝鮮通信使行列の釜山到着を待ち、日本では10月5日に対馬厳原町をスタート、山口県下関市、滋賀県近江八幡市、岡山県牛窓町、静岡県静岡市といった朝鮮通信使ゆかりの地をたどっていく。該当自治体ではおのおの実行委員会を組織、「朝鮮通信使ニューミレニアムパレード」を中心に文化、芸能、スポーツなどの韓日交流イベントを企画している。

 朝鮮通信使が帰途に立ち寄ったとされる千葉県では、幕張メッセのイベントホールや国際会議場、コンベンションホールなどを使い、韓日市民交流のマダンをつくっていく計画だ。主なものは韓国から招聘した使節団のほかに地元から民団千葉県本部も加わった1000人規模の朝鮮通信使行列の再現。このほかにも市民レベルの多彩な文化・芸能イベントや韓国物産展、専門家によるフォーラム、朝鮮通信使に関する展示会なども予定されている。この後11月23、24日の両日、栃木県日光市の東照宮境内で締めくくりの催しを行う。

 日本側実行委員会(会長、三浦朱門日韓文化交流会議座長)では「韓日国民交流年の今年、FIFAワールドカップに匹敵するような草の根韓日共同事業にしていこう」と意欲を燃やしている。

 同実行委員会の秋山茂也事務局長(NHKプロモーション常務取締役)は「キーワードは共同創造。『善隣友好』『誠信交隣』を共通理念に日韓の両国民と民団を中心とする在日の市民が手を携えて、未来を共に生きる基礎をつくっていくのが目標。来年以降も継続させていきたい」と話している。

(2002.04.03 民団新聞)



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