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予算など採択閉幕

北韓最高人民会議



今年も会期1日だけ・決算は4年連続赤字
米国を激しく非難 韓・日には言及せず

 北韓の最高人民会議第10期第5回会議が3月27日、平壌の万寿台議事堂で金正日国防委員長も出席して開かれ、今年の予算案などを採択し、昨年同様1日だけで閉幕した。

 政府活動報告を行った洪成南政務院総理は「朝鮮敵視政策を執拗に追求している米国の現執権層はわが共和国を圧殺しようと日増しに悪辣に策動している」と激しく非難したが、南北関係や対日関係には言及しなかった。

 文一峰財政相の報告によると、昨年の国家予算の歳入総額は216億3994万1000ウォン(1ウォンは公定レートで約63円)、歳出総額は216億7865万4000ウォンで98年から4年連続の赤字決算となった。だが、80年代前半と同様の規模で、依然深刻な経済難にあることを示している。

 今年の予算は、歳入、歳出総額がともに221億7379万ウォンで、歳入は前年決算比で2・5%増、歳出は2・3%増を見込んでいる。国防費は歳出総額の14・4%(31億9302万ウォン)で、ほぼ前年並となった。

 このほか「外国や国際機構との交流、協力を強化する」と盛り込んだ「国土計画法」を採択した。今回承認されるものと韓国側では期待していた「南北経済協力4大合意書」(00年末。投資保証協定、2重課税防止協定、清算決済手続き、商事紛争調整手続き)の批准案は、上程すらされなかった。

(2002.04.03 民団新聞)



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