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朝鮮奨学会、関西に奨学会館

西日本の拠点に



 【大阪】同胞学生の奨学援護機関として100余年の歴史をもつ財団法人朝鮮奨学会(高桂煥代表理事・李達国代表理事)の関西地区の拠点、関西奨学会館(城東区成育・地上2階延407平方メートル)が完成した。

 19日に同会館で開かれた開設披露宴には、民団中央本部の具文浩副団長、民団大阪府本部の金昌植団長、民団中央本部の鄭煥麒顧問や朝鮮総連大阪府本部の呉秀珍委員長、大学教授、各界関係者、職員ら180余人がかけつけ、奨学会館のオープンを祝った。

 会館は、民族意識を高め文化、教養を育む場として昨年11月に購入され、3月からは同奨学会の関西支部事務所も同会館に移転した。

 関西支部の孫健吉総務部長が奨学事業の現況について報告したあと、高代表理事は「戦後の祖国分断が在日社会にまで及んでいることをふまえ、私たちができることは韓国・朝鮮籍のみならず日本の方も加え、一致協力して本事業を推進していくことです。奨学会出身者が祖国平和に向けて主体戦力になることを願っている」と力強くあいさつした。

 来賓を代表して神戸学院大学の谷口弘行教授のあいさつに続き、鈴木二郎評議員の乾杯の音頭とともに来賓、理事らがオープンを祝った。

 また高校奨学生らのチャンゴチュムや大学奨学生らによるサムルノリなども披露され、宴を盛り上げた。

 朝鮮奨学会は1961年の奨学金給付開始以来、高校・大学奨学生数延べ5万人、奨学事業費は90億円に達している。また高校奨学生のサマーキャンプやウリ文化祭、会報誌の刊行など、民族的な教養向上に力を入れてきた。

 2001年度は高校・大学・大学院の各学生計1838人に奨学金を支給した。

(2002.04.24 民団新聞)



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