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英語でも「韓国・在日」記述

03年使用の高校教科書



「強制連行」にも言及

 日本の文部科学省の検定に合格、03年度から高校で使用される4社の新教育課程用英語教科書1に韓国と在日韓国人に関する題材が入った。

 開隆堂『ENGLISH・NOW』は、「オンドルとキムチ」という単元を設け、6nにわたって韓国の生活や習慣について紹介している。同編集部では「いちばんの隣国。当然知っていなければ」と話している。

 三省堂『VISTA』でも、「Happy/Birthday」の項目で1歳の誕生日を盛大に祝う韓国の生活習慣「トル・チャンチ」を取り上げた。

 また、東京書籍の発行する2種の教科書でも、韓国の料理やあいさつが出てくる。東京書籍編集局で高校英語第2編集の編集長を務める手塚弘明さんによれば、「欧米志向からの脱却は教育現場からの要請でもある」とのこと。

 一方、三友社『NEWCOSMOS』は、在日韓国人が日本に定住するに至った歴史的背景について触れた。教室で自己紹介に立ったリ・ミスクさんは、祖父が韓国から強制的に連れて来られ工場で過酷な労働に従事させられたとクラスメイトに語る。

 中学や高校の英語教科書で韓国関係の題材が載るのはこの10年の間に決して珍しいことではなくなったが、近年は国際理解教育的な観点からこれがすっかり定着したかっこうだ。

(2002.05.01 民団新聞)



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