元東京韓国学校教師の金永奎さん(77)=韓国語講師、神奈川県大和市在住=が、「草の根レベルで日韓関係発展の基礎を築くうえで貢献した」ことを認められ3日、日本外務省で外務大臣表彰を受けた。
金さんは74年から27年間の長きにわたって日本の官署3カ所を渡り歩き週に数回、韓国語の非常勤講師を務めてきた。教育者一筋、56年間のキャリアを誇る金さんの熟達した指導ぶりは受講生にも好評で昨年、惜しまれつつ警視庁警察学校を定年退職した。
金さんの指導を受けた受講生は、いままでに900人を超すという。卒業生は警視庁の通訳センターで活躍したり、なかには駐韓日本大使館の武官として活躍しているという例も見られる。
韓国国内の学校で地理などを教えていた金さんは65年に訪日。駐日韓国大使館に教育要員として現地採用され、東京韓国学校で韓国語、地理、国史などを教えてきた。
(2002.05.01 民団新聞)
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