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課外民族教育が正規授業に

岡崎市立の公立小



講師派遣など民団岡崎の全面支援は継続

【愛知】愛知県岡崎市の2小学校で37年前から開設されてきた課外民族教育「光学級」が、この4月から正規授業である総合学習の一環として認定された。4月末には2小学校で光学級の入学式が行われるなど、同胞児童への民族教育と日本人児童への韓国理解教育は着実に進んでいる。

 「光学級」を設置しているのは岡崎市立の大樹寺小学校(鈴木敏雄校長)と井田小学校(高木和広校長)の2校。これまで毎週土曜日の課外民族学級として開かれてきたが、4月から総合学習の時間が取り入れられたことにより、光学級もその中に組み入れらることになった。

 同地区は、もともと同胞の多住地域。民族教育の必要性が叫ばれ、当初は同胞児童を対象に「朝鮮学級」が設置された。その後2校に「光学級」として開設され、今日まで続いてきた。

 同胞児童への民族教育を目指して設置されたが、都市部への移転や少子化によって同胞児童の数が減少し、現在は1割ほどの同胞児童への民族教育と同時に日本人児童への韓国理解教育の役目を果たしている。例年5、6年生を中心に、大樹寺小は約40人、井田小は20人から30人がウリマルやウリノレ、サムルノリなどを学んでいる。

 同学級は、県教委や市教委などからの支援を受けながら、民団岡崎支部(金勲支団長)が全面的にバックアップしてきた。

 講師の派遣や、児童へのおやつの支給も支部が担当している。また、年に1度は両校の教師を招いて、学級の事業内容を充実させるための懇談会も開いてきた。

 両校関係者とも、一番近い国の言葉と音楽を知ることを通じて子どもたちが韓国や世界のことを理解してくれることを願っている。

 金支団長ら支部関係者も総合学習の一環として認定されたことを喜んでおり、今後も全面的な支援態勢を維持しながら、学級の充実に努めたいという。

(2002.05.15 民団新聞)



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