| PK戦突入寸前に逆転勝利の ゴールデンゴールを決め喜ぶ安貞桓 |
【大田】サッカーの2002FIFAワールドカップ(W杯)韓日大会で初の決勝トーナメント(18強)進出を果たした韓国代表は18日、大田W杯競技場で行われた優勝候補イタリアとの決勝トーナメント1回戦で延長戦の末、2-1で逆転勝利をあげ、ベスト8に進出した。アジア勢の8強入りは66年イングランド大会(16カ国出場)の北韓以来のこと。準々決勝は21日から始まり、韓国は22日に光州W杯競技場でアジア勢初の4強入りをかけて、やはり優勝候補の強豪スペインと対戦する。
■「4強」かけ22日スペインと対戦
過去W杯で3回(1934、38、82年)も優勝したFIFAランキング第6位の強豪、イタリアに韓国は劇的な勝利を収めた。韓国の立ち上がりは悪かった。前半4分に得たPKを安貞桓(ペルージャ)がはずしてしまった。その後、激しく当たってくるイタリアに圧倒された。前半18分にビエリが先制ゴールを決め、1点先取された。
韓国は後半、DF陣を相次いで退け、黄善洪(柏レイソル)、李天秀(蔚山現代)、車ドゥリ(高麗大学)ら攻撃陣を矢継ぎ早に投入、反撃に転じた。後半終了間際の43分、黄善洪が右から中央に入れたクロスボールがイタリア選手の体に当たり弾き出された瞬間、薛g鉉(アンデルレヒト)が右シュートで同点ゴールを決め追いついた。
その後は韓国が終始攻勢で、延長に入り、PK戦寸前の後半12分に李栄杓(安養LG)が左中間からゴール前にあげた浮き球を安貞桓が頭で合わせ、劇的ゴールデンゴールを決め、イタリアを破った。
この瞬間、競技場のスタンドを埋めた3万9000人の大観衆はもとより、ソウル光化門と市庁前に集まった約100万人をはじめ、全国およそ360カ所で韓国代表に声援を送った450万人の街頭応援サポーターは、「ウォー」と大歓声をあげ、「テーハンミングッ(大韓民国)!」と連呼した。競技場周辺やソウルなどでは花火が打ち上げられた。
なお、韓国は4日のポーランド戦でW杯初出場以来48年目の初勝利(2-0)をあげた後、10日の米国選を1-1で引き分け、14日のFIFAランキング5位で優勝候補の一角とされていた強豪ポルトガルに1-0で勝利し、1次予選D組1位で悲願の16強入りを果たした。
■□
日本はトルコに0-1惜敗
8強入り逃がす
H組1位で決勝トーナメントに進出した、共同開催国、日本は、18日に宮城W杯競技場で行われたトルコとの16強戦で、0-1で惜敗し、初のベスト8入りを逃した。
(2002.06.19 民団新聞)
|