民団新聞 MINDAN
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オリニの夏本番

各地で林間・臨海学校スタート



 全国的に梅雨も明け、夏空が広がる中、各地でオリニの林間・臨海学校がスタートした。参加したオリニらは、同胞の友達たちと海や山、プールで歓声をあげた。各地の林間・臨海学校は、夏休みが終わる8月末まで行われ、今年も多くの同胞オリニでにぎわう。

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3支部が合同で

 【三重】上野・津・鈴鹿の3支部合同キャンプが28、29の両日、三重県関町の名阪森林パークでオリニ36人はじめ民団、婦人会、青年会、保護者らあわせて98人が参加して開かれた。

 当日は、35度を超す猛暑の中、オリニ用夏季学校教材「ウリナラ」をもとに太極旗づくりや簡単なウリマル、ウリノレの勉強に汗を流した。

 比較的小さな支部が合同でキャンプ行うことによって参加者も増え、各支部間の親睦も深まと、津支部と上野支部は一昨年から合同キャンプを実施、70人以上が参加者して行ってきた。今年は鈴鹿支部も加わり、より広がりを見せた。上野支部の申載永支団長は「今後はこの輪をもっと広げ、三重県下に広がる行事したい」と意気込んでいた。


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桑名でも開催

 一方、20年以上の歴史を持つ桑名支部(殷鍾秀支団長)のオリニ林間学校は21日、全国の先頭を切って桑名郡多度町の「多度天然プール」で開催された。

 オリニ25人をはじめ民団や婦人会、保護者らあわせて62人が楽しい一日を過ごした。梅雨が明けた日の開催とあって厳しい暑さとなったが、自然の川をせき止めて作ったプールのために水温は低く、参加者は冷たいほどのプールで思い切り水泳、水遊びを満喫した。

 スイカ割り、宝さがし、たくさんの賞品の抽選会などで盛り上がった。

 殷支部団長は、「オリニの保護者は、ほとんどが小さいときにオリニ行事に参加した人たち。同胞が代を継いで参加できる行事としてこれからもオリニ事業は継続したい」と継続事業の重要性を強調した。


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本名もなじむ

 【愛知】愛知のオリニ・キャンプ(主催=民団愛知県本部、主管=青年会愛知県本部)は26日から28日まで、揖斐郡長者の里を会場に行われた。

 今年はキャンプの性格を強く出そうと、テント生活に食事もすべて自炊。川遊びや花火などとともにウリマル、ウリノレの勉強も。青年会の鄭孝広副会長が焼肉店仕込みのレシピでつくったクッパは、お代わり続出の大好評となった。

 青年会の李恭孝会長は「慣れない本名の名札も、最終日にはすっかりなじんでいた」とオリニの頃からの民族教育の大切さを訴えた。


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東京の荒川足立2支部
会館で夏期学校

 民団東京・荒川支部(金秀吉支団長)恒例のオリニ夏期学校が27日、1週間の日程を終えた。

 この日の修了式で、金支団長は、夏期学校参加のオリニ29人全員にごほうびの図書券を贈った。このうちの20人は「皆勤賞」。この後、青年会荒川支部がオリニのためにと「お楽しみパーティー」を開いた。

 今年は東京韓国綜合教育院の李和淳先生のもと22日から午前中2時間、韓国の民謡や童謡、日常生活でよく使われる韓国語のあいさつなどの指導を受けた。なかでも、自らチャンゴをたたいて、「アリラン」などの韓国民謡を歌ったり、踊ったりしたことは貴重な体験だったようで、オリニの反応も際だっていた。

 なお、民団荒川と隣接する民団東京・足立支部(李大浩支団長)でも29日から1週間の日程でオリニ夏期学校が始まった。初日はオリニ12人が参加、李支団長から「友だちをつくり、1週間楽しんでください」と激励を受けた。

 オリニは期間中、韓国語の簡単なあいさつ、韓国の民謡などを中心に学ぶ。入校式には東京韓国学校の金龍満校長も激励に訪れた。

(2002.07.31 民団新聞)



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