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ボディカラー同じ「白」でも

組合の対応2分



日個連はOK
東個協はダメ

「なぜ、ヒュンダイだけが」
ヒュンダイ車の個人TAXI導入
全塗装に20万円困惑する事業主

 韓国ヒュンダイ自動車のXG300を次期営業車として購入しようとした個人タクシー事業主が、所属する東京個人タクシー協同組合(東個協)から「(ボディカラーが)うちの指定色と白味が違う」と待ったをかけられ、困惑していることがわかった。

 XG300は昨年5月から日本で輸入販売されている。「安くて丈夫」なことが口コミで広まっており、すでに20台余りが都内の個人タクシー事業主の間で採用されているという。新たにXG300への乗り換えを検討しているこの個人事業主も「ポイントは価格。安くて、値段以上のものがある」と来年1月の車検を待って買い換える予定だ。

 ところが、「東個協」では高級感を出すため、組合員には「白」以外は認めていない。基本は「スーパーホワイトU」と呼ばれる明るい白色。XG300の「パールホワイト」とは同じ「白」でも、微妙に異なるとの見解だ。

 ただし、都内では「東個協」と2分する勢力を誇る個人タクシー組合の日個連が、XG300の「パールホワイト」については認めている。個人タクシーの代表的な車種といわれる日本のトヨタクラウンや日産セドリックの中にもクリーム色やアイボリーに近い「白」がある。

 この個人タクシー事業主は「なぜ、ヒュンダイだけいうのか」と納得いかない表情。認められなければ、塗装しなおしてでもXG300を購入する考えでいるが、20万円以上の費用がかかる。これに対して、東個協は、「うちの決まり」とそっけなく答えるだけ。

 ヒュンダイ車の現オーナーの一人は、車は同じ「白」といえどもその白さはここ数年、微妙に変化してきていると指摘、「時代に合わせて柔軟に対応できないものか」と望んでいる。

(2002.07.31 民団新聞)



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