民団新聞 MINDAN
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鎮魂の思い胸に刻む

韓国人原爆犠牲者慰霊祭



慰霊碑に献花する婦人会広島の関係者

2592人の名簿奉納
広島平和公園

 【広島】広島市中区の平和記念公園内にある韓国人原爆犠牲者慰霊碑の前で5日、33回目の慰霊祭(民団広島県本部主催)が、遺家族や民団関係者、日本人有志ら約150人が参列し、厳しゅくな雰囲気の中で執り行われた。慰霊祭では、この1年間で新たに亡くなった4人の同胞を加えた2592人の名簿を奉納、参列者一同は犠牲者の冥福を祈った。

 主催側を代表して民団広島県本部の朴昭勝団長は追悼辞を通じて「未だに在日同胞と同等に扱われていない在韓被爆者問題は残念でならない。被爆者の命ある内に一日も早く解決して欲しい」と切々と訴えた。続いて民団中央本部の金宰淑中央団長と朴承武駐広島総領事の追悼辞が読み上げられた。金団長は「英霊たちの悲劇をいつまでも心に刻み、在日同胞社会の繁栄と地位向上のために全力を尽くす」と誓った。

 チマチョゴリを着た婦人会広島県本部のオモニたちによる慰霊歌斉唱の後、参列者はそれぞれの思いをこめて献花を行った。また今年、初めて藤田雄山広島県知事も多忙な中、献花に駆けつけた。

(2002.08.15 民団新聞)



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