5月現在、市教育委員会調べ
ニューカマーが押し上げ
神戸15→21%
横浜31→35%
神戸市で韓国・朝鮮籍の在籍児童生徒の本名使用率が上昇していることが、同教育委員会の調べでこのほどわかった。
神戸市内の公立小学校には02年5月1日現在で850人の韓国・朝鮮籍児童が在籍、このうち183人が本名を名乗っていた。本名使用率は21・5%(昨年15・7%)。中学校は495人のうち116人で本名使用率は23・4%(昨年21%)。
この調査結果について民族教育促進協議会(大阪市)の金光敏事務局長代行は「ニューカマーの増加によるもの」との見方だ。
一方、大阪市立大学の朴一教授は、「県外教や現場の先生の指導でこの間『在日』に対する本名指導が徹底してきていることも見逃せない」と話している。
なお、本名使用率の上昇は、横浜市でも見られた。横浜市教委によれば、市内の公立小・中・高校に在籍する韓国・朝鮮籍の児童生徒全体で今年5月1日現在、35・6%。昨年の31・8%より3・8ポイントの上昇だった。
大阪市内在住の韓国・朝鮮籍児童生徒の本名使用率は01年度、小学校で12・6%、中学校で13・4%でこの10年間、ほとんど変化していない。
(2002.08.15 民団新聞)
|