民団新聞 MINDAN
在日本大韓民国民団 民団新聞バックナンバー
届いた在日同胞の真心



韓日両組織委に誠金伝える
総連同胞との合同参観団も実施

W杯在日後援会
大会成功を側面支援

 21世紀初、アジア初開催、初の2カ国共催と初物ずくめの2002FIFAワールドカップ韓日大会は6月30日、サッカー王国ブラジルの優勝で幕を閉じた。共催国の活躍をはじめ大成功に終わったワールドカップだが、成功に寄与したいと在日同胞社会でも民団を中心に結成された在日韓国人後援会(金宰淑会長)は、誠金募金をはじめ参観団など様々な役割を果たしてきた。在日同胞の真心を韓日両国に届けた後援活動となった。

 在日同胞の立場からW杯を支援しようと、99年5月11日に開かれた民団の全国地方団長・中央傘下団体長会議で「2002ワールドカップ在日韓国人後援会」が正式に産声を上げた。祖国である韓国と、地域住民として居住している日本とが共催する大会であることから、韓日の架け橋役を自負する在日同胞が率先して力を注ごうとの思いからだった。

 物心両面からの支援を計画していた後援会はまず、誠金募金活動に着手した。長期にわたって深刻な不況が続く日本経済下で、やむなく目標を下方修正したものの、韓日の両組織委員会に1億円以上の誠金を伝達し、民団と在日同胞の心意気を示した。

 一方、韓国代表チームの試合を直接応援する参観団も計画された。この参観団は、直前になって総連同胞も一緒になった在日同胞参観団として実現した。グループリーグの3試合で民団と総連の同胞あわせて1500人が釜山、大邱、仁川の3競技場で韓国チームに声援を送った。

 また、直接現地へ行けない同胞、韓国チームに声援を送ろうとする日本市民に対して、各地の民団は本部や支部の会館を開放して、試合の生中継を観戦しながら応援する企画も全国各地で開かれた。

 特に、韓国が8強、4強と上位進出を決めた試合では、青い日本代表のユニホームを着た日本サポーターも駆けつけ、日本の分まで頑張ってほしいとエールを送った。

 決勝戦進出をかけた対ドイツ戦は、日本のワールドカップ推進国会議員連盟と民団が中心となって、国立競技場の巨大スクリーンを見ながら応援する機会を作った。雨にもかかわらず、首都圏の同胞や日本市民ら6000人が赤いTシャツを着て熱い応援を繰り広げた。

 このほか、同胞ボランティアの派遣や、日本開催10都市で行われた様々なプログラムにも積極的に協力し、韓日共催成功を後押ししてきた。

(2002.08.15 民団新聞)



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