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「6・15実践」北に促す

金大統領慶祝辞「対内外約束」と強調



 【ソウル】金大中大統領は、8月15日に忠清南道天安市の独立記念館で行われた第57回光復節記念式典で張大煥総理代理が代読した祝辞を通じて「6・15共同宣言は南北間の約束であるばかりでなく、国際社会に対する公開的な約束であったので必ず守られなければならない」と強調し、金正日・北韓国防委員長のソウル答礼訪問を間接的に促した。

 第7回南北長官(閣僚)級会談(8月12〜14日)の結果について金大統領は「意味のある合意に至ったが、重要なことは実践だ」と強調。「南北間の民間交流は拡大されたが京義線(ソウル〜新義州)鉄道連結、金剛山観光の陸路開設、開城工業団地建設など軍事的緊張を緩和させる南北間の合意は実践されていない」と指摘し既存合意事項の履行を北韓側に呼びかけた。

 「6・29西海銃撃戦」に関連して「この事態を教訓にして米日との協調などを通じて韓半島の平和を守る」と再発防止に全力を尽くす決意を表明した。同時に「韓半島の平和と安定のための南北間の和解協力政策は継続されなければならない」と太陽政策の継続を力説した。

 金大統領は「ポストW杯」対策の成功的推進構造改革の継続韓半島の平和と安定のための南北関係改善努力の継続中産層と庶民の生活向上年末大統領選挙の公正管理と社会綱紀の確立釜山アジア大会の成功などを、残り6カ月余りの任期の「6大国政課題」として提示した。

 また、金大統領は「政治資金の透明化とカネのかからない選挙に向けて、選挙公営制の大幅な拡大が必要だ。政界が早期に法整備に取り掛からなければならない」と促した。

(2002.08.21 民団新聞)



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