民団新聞 MINDAN
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オリニソウルジャンボリー 2

笑顔、涙の5日間
祖国でルーツ確認



太極旗を手にアリランを歌うオリニ

◆W杯の熱気再び…「テーハンミングッ」の大コール

 本国の空の下にオリニの黄色い大歓声―。18日からスタートしたオリニ・ソウルジャンボリーに参加したオリニらは4泊5日を思い切り楽しんだ。また、保護者たちもオリニの喜びようを見ながら目を細めて喜んでいた。

 ワールドカップでの韓国4強は、やはりオリニの話題の的。バスの中でのW杯にちなんだ難しいクイズも見事に的中するなど、すっかりW杯通°C取り。2日目に訪れたソウルのワールドカップスタジアムでも、スタンドに陣取ってあの感動をもう一度≠ニ言わんばかりに「テーハンミングッ」の大声援で韓国4強の余韻を楽しんだ。


◆ソウル市内探検…「赤シャツ軍団」さっそうと

 ソウル市内の南大門、明洞、仁寺洞などのチェックポイントを通過して景福宮のゴールにたどり着くオリエンテーリングでは、赤いTシャツを着たオリニたちの一団にソウル市民もビックリ。初めて乗るソウルの地下鉄でも、オリニたちが在日同胞の3世、4世だとわかると、優しいまなざしで頭を撫でられる姿に、オリニを引率していた青年もニッコリと喜んでいた。

 市内では、南大門市場や食堂などどこへ行っても、在日オリニに優しい励ましの目が向けられた。


◆身振りや手振りで本国の子と交流

 本国小学生との交流会でも、言葉は通じないものの、身振りや手振りで意思疎通を試みた。初めて本国オリニとカップルになったときはぎこちなかった表情も、同年代とあってすぐにうち解け、手を取り合って民俗工芸作りや民俗遊戯に興じた。昼食をともに摂りながら学校内を案内してもらうなど違和感のない交流があちらこちらで見られた。

 本国の児童たちと手作りの名刺≠交歓しあい、文通やEメールの交換を約束していた。


◆保護者も一緒にキャンプファイヤー

 最終日のテーマパーク、エバーランドで楽しんだ後、宿舎のグラウンドでキャンプファイヤーで楽しんだ。身体全体で歌ったり踊ったりのオリニの姿に、保護者も喜びの目で見守った。

 参加したオリニらは「住んでいる家の近くにこんなに友達がいたなんて初めて知った」「本国に友達ができた」と楽しかった日程を喜んだ。また保護者も「最初は娘も不安だった。でも楽しんでいるのを見て安心した」や「これだけの人数が集まって…。いつも心の中でしてあげたいと思っていてもできなかったこと。まして母国で…」と涙ぐむオモニも。「本当に良い企画。涙が出そうになった」と夫婦で駆けつけた同胞も目を赤くしていた。

(2002.08.28 民団新聞)



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